空からきた少年

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  高い高いその塔は 雲に頭のてっぺんが 触りそうなくらいだった。 塔の窓から 青い空に流れていく雲を 見つめてため息をつく少年。 すると、 廊下から足音がした。 少年は急いで 近くにあった縄で 自分の体をしばった。 ガチャ 「入れ」 「ふぎゃあッ」 ドサッ ガチャン うさぎが 部屋の中にいれられた。 少年は不思議そうに 自分の縄をほどきながら うさぎを見た。 「なんで捕まった?」 少年はうさぎにたずねた。 「………。」 うさぎは投げられて地面にぶつけた肘を気にしながら うつむいて何も話さない。
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