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『大学辞めたのって、まさか……』
「………そのまさかだけど?」
『!』
『やっぱり、俺の子供なんだ………』
「だから、あたしのだってば!」
『父親は俺なんでしょ?』
「この子にはそんな人いないから!あたしが一人で育てるの。関係ないでしょ?」
関係ないだって?
そんなの…
『大ありだよ。』
「?」
『まだ名前、聞いてなかったね。』
「大希(ダイキ)」
『そっか、大希ね。俺の子だもん、俺のものにならなくちゃ。』
「やめてよ……あたしから大希を取らないで…お願いします…これ以上あたしのものを取らないで……」
彼女は本当に泣きだした。
泣かせたくて言ったわけじゃない。
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