27人が本棚に入れています
本棚に追加
「違う……のか?」
てっきりそうだと
思ってたけど違うんだな
「………死神として生まれてくる人間何ていませんよ」
殺気の篭ったフェリアの視線が俺を突き刺す。
「私だって、最初は人間でした………」
フェリアの目に
より強い殺気が篭る。
「しかも貴方と違って、好きで死神になったわけじゃありません………」
「フェリア?………」
肩が小刻みに震えている
「私は……私はっ!」
フェリアの海のように
深い青色をした瞳に
怒りの色が宿った。
「死神になんかなりたくなかった!けどなるしか無かったんです!」
荒々しく掴みかかってきたフェリアが
拳を振り上げた。
「何も知らないくせにっ!」
フェリアの瞳に
怒りの色に混じって
深い悲しみの色が浮かぶ
「……………」
視線が、ぶつかる。
「…………殴れよ」
すぐ近くにある青い瞳を見つめながら俺は呟いた
最初のコメントを投稿しよう!