裏切り~死神の真実~

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フェリアが帰って来ないまま夜が明けた。 「……………」 まだ薄ぐらい部屋に 一人。 「どこ行ったんだよ……………」 帰って来ないフェリアに 苛立ちを感じ始めていた頃だった。 「…………ん?」 携帯が、鳴った。 液晶画面には 非通知の文字。 「フェリアか?」 俺は、電話を取った。 『もしもし……………』 フェリアの声。 「お前どこにいるんだよ!早く…………」 『今すぐ、あの場所に来て下さい………………………お話したいことがあります』 そう言って 電話は切れた。 「………何なんだよ、アイツ!」 切りやがった。 衝動的に携帯を 投げつける。 「くそ…………」 渇いた音をたてて 携帯が砕けた。 「腹立つ野郎だ………」 落ち着け、冷静になれ。 キレてもしょうがない。 今俺に出来ることを やるべきだ。 「………行ってみるか……………」 とにかく、行ってみよう そして確かめる。 何故、俺の前から消えたのかを…………
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