終わらない悪夢

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赤く染まる浴槽の水。 徐々に冷たくなる 少女の小さな体。 「海斗…ゴメンね…」 少女は苦しそうに呟いて血に濡れた細い指で 俺の頬を撫でた。 「最後まで…海斗に迷惑かけるなんてね…」 今まで見たことの無い 弱々しい笑顔。 俺はどうする事もできず 彼女の小さな体を 抱きしめていた。 「海斗…ありがとう…海斗の彼女でいられて…幸せだったよ…」 頬を撫でていた手が 力無く垂れ下がった。 「大好きだよ…海斗…」
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