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三年前に起きた事件
それがきっかけで二人の幸せは一瞬にして壊されました
女の子が
同じクラスの男の子に
襲われてしまったのです
「やめろ!やめてくれ!!!」
女の子はそれを苦に自殺
男の子を残して去っていきました
男の子は大変悲しみ
復讐を誓いました
一方女の子は
この世への未練が残って
いました
約束したのに自分を
守ってくれなかった
男の子を
自分を襲った男達を
怨んでいました
そして彼女は
ある方法を使い
死神に姿を変えて
男の子の前に現れました
こうして
彼女の復讐が
始まったのです…………
語り終えたフェリアは
静かに目を閉じた。
「お分かりいただけましたか?海斗さん………」
信じられない………
そんな馬鹿な!
「じゃあ……お前は…………紗夜、なのか?」
無言で頷く。
「ごめんね、海斗……………私、貴方を利用しただけなの」
「う、嘘だ……………」
顔を上げたフェリアの顔は、俺のよく見知った紗夜の顔に変わっていた。
「本当は私一人でこの人達に復讐してもよかったんだけど、貴方にも同じ苦しみを味わって欲しかったから」
「そんな……………」
じゃあ、俺はいったい……………
「さよなら、海斗………」
フェリアの…………
紗夜の姿が消える。
「貴方にもう用は無いから消えて?」
次の瞬間、俺は意識を失った。
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