裏切りの果てに……

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私は、病室から飛び出した海斗の姿を見ていた。 「覚醒、したのね」 あの日、私が海斗を裏切ったのには理由がある。 それは、海斗を死神として覚醒させるため。 死神として覚醒した海斗には、いくらハンターと言えども敵わない。 「うふふ………」 前から邪魔だったのよね あのハンター………… 確か海斗は博人って呼んでたかしら? アイツのおかげで大変な目にあった。 「……………」 海斗を覚醒させたのは、アイツを消させる為。 そして……………… 私自身を消させる為。 「もう疲れたのよ、海斗?」 死神は、自らの命を捨てることは出来ない。 誰かに殺される。 それが死ぬ為の条件。 「さぁ、早く私を殺しにきなさい?」 この血塗られた 復讐劇を終わらて頂戴。
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