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今さら俺を裏切った
博人や紗夜に
復讐なんてした所で
何も変わらない。
それはわかっている
つもりだった。
くだらないことだとも
思う自分がいる。
「………………」
じゃあ何故復讐を
望むのか。
「…………………」
決まっている。
自分に
自分自身の過去と
決着を付ける為だ。
このままでは終われない
終われるはずがない。
だから俺は
「………………」
復讐をする。
誰かを怨むことで
自分の存在を
確かめているからだ。
「……………」
故に俺は復讐を望む。
存在を失わない為。
人生に終わりを告げる
ただそれだけの為に。
行く先は決まっている。
この場所に居れば
必ず奴らは現れる。
俺との決着を
自らと決着を付ける為に
俺は、錆び付いた扉を
ゆっくりと押し開けた。
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