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「待ってたよ、海斗」
扉の先には紗夜が
立っているだけだった
博人の姿はどこにも
見当たらない。
「ずっと、待ってた」
紗夜の………………
フェリアの静かな声。
「………………」
俺は黙って足を進めた。
「貴方が来るのをどれだけ待ち侘びたことか」
「…………………」
「さぁ、早く殺し合いしようよ!その為に来たんでしょ!?」
フェリアが、鎌を構える
「その前に、少し話がしたい」
「…………何?」
声には苛立ちが
含まれているのが
感じられる。
俺は殺気を全身に
感じながら
言葉を続けた。
「何故俺を裏切った?」
「………簡単なことよ
弱い貴方にイライラしただけ、貴方を消したくなったのよ!」
「…………そうか」
どうやら
俺自身に決着を付ける
時が来たようだ。
「これは、この茶番劇は………………」
俺は……………
決定的な
この世界を破壊するかもしれない
一言を呟いた。
「全て空想なんだな?」
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