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「死……神………?」
「そうです」
当然の如く頷く少女。
こいつは嘘を言ってない
目を見ればわかる。
嘘を言っている奴の目じゃない。
「本当に……死神、なんだな」
「………えぇ」
やっぱり嘘じゃないみたいだ。
「くくく…………」
まさかこんなチャンスが巡ってくるなんて……
神様も俺を見捨てた訳じゃないみたいだな。
「はっはっはっはっ!!」
笑いが止まらない。
これで………
これでやっと………
アイツらに復讐が出来る
「お前は俺に復讐したくないか、と聞いたな?」
「…………はい」
「どうすればいい?」
「………はい?」
まどろっこしい奴だ。
言わなくてもわかると思ったがな。
「復讐する為にはどうすればいいか、と聞いたんだ!」
「………そういうことですか………簡単なことですよ」
少女は芝居がかった仕種で人差し指を立てると
静かに言い放った。
「死神になれば良いんです」
直後、視界が暗転した。
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