もうひとつのラストフレンズ

2/3
90人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
突然いなくなったあなたに、必死になるというよりも。      私は自分を責めた…。       私が、女だから。   貴女を手に入れたいと想う気持ちが、あなたを捕まえる事が、この先も守る事が。    出来なくなった自分を責めるしか無かった。           ミチル。 あなたに触る事よりも、触れられる事が、時折罪悪感に苛(さいな)まれたんだよ。   ミチル。   私はあなたを同級生とか顔見知りとか、少し気が合うからだとか、そんな風な女友達で一緒に居たんじゃないんだよ。       心が 温かに跳ねた瞬間を、私は覚えてる。   目の前が明るさを増した瞬間を。 見つめ直しても消えない明るさを、恋と自覚した瞬間を、   私は今も覚えてる。       .
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!