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ノリコは電話で謝ろうと思ってかけてみた。
pipipi……ガチャ
「は~い。もしもし。
どうした?」
いつものヒトナリの声だった。
「あのさぁ…
言いづらいんだけど…
今週の日曜日に友達と遊ぶ事になった。」
「へ~
よかったじゃん。
楽しんでこいよ。」
「それが…男友達なんだよね…。
私の幼なじみなの…。」
ノリコは怒られる事を覚悟した。
一般的には幼なじみでも異性なら行かせたくないはずだ。
「そぅなんだ…
良いよ。
幼なじみは大事にしないとね。」
意外な答えにノリコは言葉が詰まった。
「いや…
でも…
嫌だったら断るよ。」
「良いよ。
行っておいで。」
「それじゃ…
行ってくるね。」
こんなヒトナリの事がノリコは好きだったが…
日曜の事で頭が一杯だった。
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