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ノリコはヒトナリを誘って買い物に行くことにした。
ヒトナリには男の人と遊びに行くお詫びと言っているが…
心の中ではシュウに会うための服選びだった。
ヒトナリは歩き疲れてしまったのでノリコが気を使って休憩することにした。
二人は紅茶を飲みながら少し黙り込んでいた。
「ヒトナリ…私の幼なじみのシュウ…
紹介しようか?」
この問いかけで沈黙が破られた。
「いや…やめとく。」
「何で?」
「恥ずかしいし…。
緊張しちゃうから。」
ヒトナリのおちゃめな一面にノリコは少しホッとしていた。
しかし…ヒトナリの心の中は複雑な思いで一杯だった。
ヒトナリはノリコとの大切な時間がケンカでとられるのが嫌だったのだ。
今日、ノリコがヒトナリを誘った理由は日曜のためである…
そのことにヒトナリは気付いていた。
決してノリコには気付かれないように…。
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