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-約束の日曜日-
ノリコは新しく買った服をバッチリ着こなし、
待ち合わせをした駅前に向かって軽快に歩いて行った。
電車を降り、待ち合わせの場所に到着した。
すると目の前で女の子に声をかけられている人がいた。
「シュウ?」
その声に反応したカッコイイ青年がノリコに向かって足早に来た。
そして…青年がノリコを後から抱きしめて…
「オレ彼女いるんだ。」
青年を囲んでいた女の人に向かって堂々と言った。
女の子たちは逃げるように去って行った。
「ゴメンね、ノリコ。
助かったよ。」
ノリコは心臓の鼓動を隠すので精一杯だった。
「シュウ…。
久しぶりに会ったのに…
いきなり彼女は無いでしょ!」
ノリコは嬉しかったが照れ隠しをするかのように言いきった。
「あれ?
怒った??
ごめんね。
じゃ~行こうか。」
ノリコは心の底でシュウにときめいていた。
ノリコはヒトナリの事よりもシュウへの想いが膨らんでいくのを感じた。
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