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小さい頃のシュウは明るくて活発な男の子だった。
しかし女の子に対してはシャイな部分があり、そこが女の子には人気だった。
中学の時もシャイな部分は直っていなかったが、身長が伸び、スタイルはモデル並になっていた。
高校の頃はカッコイイと評判は高く、人望に厚くかった。
シャイな部分は直っていなかったが、ノリコの前だけはシャイじゃなかった。
そんなシュウの変化を近くで見ていたノリコは、自分の前だけ特別なシュウの事が好きだった。
「今から何処行くの?」
「映画行こうよ!
ノリコが好きそうな映画してるはず。」
シュウと二人っきりで映画に行き、カラオケ、最後にはご飯まで行った。
ノリコは幸せだった。
時間が止まってほしいと本気で考えた。
「ノリコ…。
終電何時だ?」
「あっ!
ヤバイ!!」
「仕方ないなぁ…
走るぞ!」
「えっ!?」
二人は手を繋ぎながら駅から走って行った。
まるで恋人同士の様に…
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