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「ヒトナリ!
早く起きなさいよ!
遅刻!!」
少し怒り気味に言い放った女の子は…柊 法子(ヒイラギ ノリコ)18才の女の子で大学1年だ。
「休む…のはダメか…。」
寝ぼけて答えたのは…橘 仁成(タチバナ ヒトナリ)18才の男の子。ノリコと同じ大学に通う1年だ。
「早く行くわよ!」
「ほ~い。」
二人は新入生歓迎会の飲み会で出会った。
その時から遊ぶようになり、付き合うことになった。
「もうすぐ半年だね」
「何が??」
ガチャ
ヒトナリが家の鍵を閉めた。
「…記念日!!!」
「あっ!お、おぅ。
分かってるって。」
「今、忘れてたでしょ…。」
「…そんわけないじゃん。」
「今日はヒトナリのおごりね。」
何処にでもいる仲の良いカップルだ。
しかしノリコはヒトナリに告白されて一度だけ振っているのだった。
理由は…ヒトナリの不思議な力に問題があった。
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