生と死

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出口の前でマー君が石に足を取られて倒れた。 「あっ! ママ!!」 「マー君!!」 母親が叫んだ瞬間にノリコがマー君に駆け寄った。 「お姉ちゃん。」 「もう大丈夫よ!」 ノリコは背後に気配を感じた。 「う、後!!」 マー君の母親が叫んだ。 ノリコはマー君を抱き抱えてうずくまった。 「ノリコ!!」 黒い物体がノリコを捕らえて殺そうとした瞬間… 声が聞こえた。 「右手に宿りし 力よ。今、解き放て」 ピカッ!! バシュッ!!! 強い光とともに黒い物体が粉々に吹き飛んだ。 「ノリコ。 大丈夫か?」 ノリコが優しい声がする方を見るとヒトナリが立っていた。 「ヒトナリ…。 ヒトナリ!!」 ノリコはヒトナリに抱き着いた。 ヒトナリもノリコを抱きしめた。 「オレ… カッコイイ登場だろ?」 「バカッ。」
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