力を持つ者

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「なんなのよ!!」 ノリコは怯えた声で叫びながら逃げていた。 背後からは黒い物体が何匹も追いかけてくる。 ノリコは必死で上に続く階段を登っていたが、 広いフロアに出てしまった。 「何なのよ!! 来ないでよ!!!」 「ッガァー ゥッゥ- コッチ…に…キナ…」 怯えるあまり腰が抜けてしまった。 「嫌!いやー!!」 「右手に宿りし力よ 今、解き放て」 ピカッ! バシュー! バシュー! ヒトナリは次々に黒い物体を消し飛ばしていき、 あっという間に全て薙ぎ払ってしまった。 「ノリコ!大丈夫か?」 ノリコはヒトナリに抱き着いた。 「もう大丈夫だから…ね。さぁ~帰ろう。」 優しく肩を抱えてビルを降りて行った。 「さっきの…電話の答えなんだけど…」 「お、おぅ!」 「友達からで。」 「お…おぅ。」
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