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お前と過ごした、1ヶ月。
俺は、楽しかった。
月に一度の、紅(くれない)の晩。
漆黒の闇夜を照らす、紅色の満月。
【紅の晩は、外に出てはいけないよ。ヴァンパイアに生き血を啜られてしまうからね。】
この地に古くから伝わる言い伝えだ。
ヴァンパイアは紅の晩に人間を狩りに天を舞う。
人間もヴァンパイアに対抗する為に討伐隊を結成した。
ヴァンパイアにも、二種類ある、純血種とクォーターである。
純血種はその名の通り、ヴァンパイアとヴァンパイアの血を掛け合わせ生まれた者。
クォーターは、人間とヴァンパイアの間に生まれた者。クォーターは、純血種より力が弱く、寿命が短い。
『畜生、・・・・聞いてないぞ、こんなに、討伐隊が集まるなんて』
『純血種だ!!!逃すなよ!!!』
『翼はへし折った、後は銀の銃弾を心臓に撃ち込むだけだ!!!』
『あー、くそ・・・・魔力が、目が霞む』
『嬢、しっかりしろ!!!』
『バロン閣下・・・・・人間でもヴァンパイアでも何でもいいから・・・・・助けて呼んできて、血が足りな・・・・・い』
バロン閣下は、助けを呼びに駆け出した。
レンは暗い路地裏を人で歩いていた。
『チッ、だいぶ遅くなっちまったな』
その晩レンは酒場でポーカーで一儲けしていた。
勿論、イカサマというオプション付きで。
ふと、気付くと目の前に一匹の黒猫がいた。
『なんだよ、タマ。』
『ニャー』
レンは黒猫に話し掛けた。
黒猫もといい、バロン閣下
バロン閣下は少し歩き出し、また振り返り鳴く。
『ニャー』
『なんだ、僕を呼んでるのか?』
レンはバロン閣下の後を着いていく。
そしてレンが目にしたのは、血塗れで倒れる、少女否ヴァンパイア。
『ッ!!!!!、おい!!!!大丈夫か!!!?』
レンは倒れてるヴァンパイアを抱き起こした。
『ッッッ、人間?血を・・・・・・吸わせなさい、』
そういって、彼女はレンの首筋に牙を這わせた。
『いって!!!!!!』
牙は皮膚を裂く
『これで、おま えは、逃げられ・・・・・ない、だから、私を助け ろ』
紅の晩、僕と君は出会った。
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