アクシデント

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  横にいた背の高くて若い男が思い出したように言った。   「そのグリーンプロジェクトっていうのは何だ?」   ・・・俺、なんでこんなに質問攻めにあってるんだ? 一応これ、プライベートなんだよな・・・   「それは────」   俺が答える前に、車両の後ろのドアが勢い良く吹き飛んだ。   ドアがなくなって、代わりに現れたのは、覆面をした男だった。   手に大きな銃機を抱えて威嚇し、その男は覆面のせいでくぐもった声で俺らにどなりつけた。   「動くな!今からお前らにはある所について来て貰う!」   こいつが本当のテロリストかよ・・・!   男の後ろから何人も同じような格好の奴がずらずらと入ってくる。 これ、絶体絶命ってやつじゃないのか?   武器を持ってた他の4人も、敵わないと悟ったのかおとなしく従っている。   何でこうなるんだ・・・     顔に青筋を入れた俺は、1つため息をつくと、4人と同じように降参した。  
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