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「コリー、頑張ってくれよ」
「うん。任せて」
ドアの少し後ろに屈む俺の隣でコリーがにっこりと笑った。
残りの3人はドアの横にピッタリとくっついて、すぐにでも動き出せる姿勢で構えている。
「よし、火消すぞ」
俺が灯りを消したのを合図にコリーが大きく息を吸った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
子供の悲鳴が響いて、怒声と共に外からバタバタとこちらに向かう足音が聞こえる。
(来るぞ───!)
俺はコリーを抱えて横に飛び、ドアから離れる。
「うるさいぞ!何があった!」
間もなく勢い良く扉が開き、明るい廊下から光が差し込むと同時に、覆面の男達が3人入り口に顔を出した。
俺達は壁際に寄っているため、扉から見ただけじゃ場所の特定ができず、一見誰もいないように見える筈だ。
そのため男達が一瞬戸惑った隙に、ドアの側にいたラギィが3人を掴んで部屋へ放り込むと、すかさずカーライルとアルヴァが男達に殴りかかった。
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