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コリーが目を輝かせて言った。
「お前、銃使えるのか!?
いくらなんでも危険過ぎるだろ!?」
俺が心配してそう言うと、ラギィが後ろからはん、と笑った。
「今時ガキでも銃くらい持ってる奴はいるぜ。
まぁでも、思考能力の低い内にこんなもん持たせりゃ、後先考えずに撃って後々トラウマになったりするかもな」
(シャレになんねぇだろ・・・)
ラギィが妖しく笑うのを見て、俺はがくりと肩を落とした。
ラギィの少し意地悪い言葉も気にかけずにコリーは銃を拾って笑った。
「僕、銃の扱い方は知ってるから大丈夫だよ!」
「そうか?なら信じるけど・・・」
そうだ、こいつも列車で俺に銃を向けた一人だった…
残りは1つ。
これは俺かアルヴァのいずれかに渡るわけだが、持ちたいのかそうじゃないのか…アルヴァはイマイチ反応がわからない。
アルヴァの様子を窺うと、アルヴァは顎で銃を拾えと俺に示した。
素直に俺が拾ったのを確認するとアルヴァが口を開く。
「お前が持ってていい。自分の身は自分で守れ」
あっさりと俺に譲ってくれた。けど・・・
「俺、銃使ったこと無いんだけど」
不安気に俺が頬をかきながらそういうと、皆は驚いた顔をしていた。
「ジオットって本当に初心者だね!」
コリーがいつもの笑顔で俺を見上げる。こいつ、かわいい顔して結構嫌味な奴だな・・・
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