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「厳重だったのははじめの扉だけみたいだな」
「銃は安物だし警備は手薄。こりゃ列車でみた機関銃も見掛け倒しだったのかもな」
俺達は、さっきの男が出てきた隣の部屋に来ていた。
どうやらここが男達の溜り場だったらしく、辺りには気を失った同じ格好の連中が倒れ込んでいる。
カーライル曰く、問題に追われるより立ち向かって解決した方が楽なんだそうだ。
そんなわけで、俺達は敵の巣みたいなこの部屋に乗り込んで、追っ手という問題に成りうるこいつらをぶちのめした訳。
まぁ、倒したのはほとんどラギィとカーライルとアルヴァの3人なんだけどさ。
案の定あのブザー音を止める装置もこの部屋にあって、覆面の奴らもここにいるので全員だったのか誰も加勢してくる気配はない。
それで今は、こいつらが俺達を捕まえた理由だの、この施設がどこにあるのかだの、なにかしらの手掛りを探している最中だ。
大から小までの書類が机にも床にも散らかり放題だし、少しくらい引っ掛かりそうなもの。
ふと下を見ると、何かの紙が落ちているのを見つけた。
「・・・こいつら、誰かに依頼されたのかも」
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