1人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんか・・・ごめんなさい。
皆が襲われたの、僕のせいだよね」
コリーはえへへ、と気まずそうに顔をあげた。
小さいのに、本当にしっかりしてるよな・・・
俺は、ここに連れて来られた途端に騒ぎ立てた俺自身を恥ずかしく思った。
「お前だって捕まった被害者だろ。お前のせいじゃない」
ラギィがそう言ってコリーの頭にポンと手を置いた。
「そうそう。俺なんかこういうシチュエーションは慣れっこだからな」
カーライルは相変わらず呑気ににっこりと笑う。
それに対してコリーは小さく頷いて、戸惑いがちに笑った。
「とりあえずここから出よう。
もしこいつらが依頼主にこの場所を知らせているなら、そいつがコリーを狙ってここに来るかもしれない。」
部屋から出て、角を曲がった先にまっすぐ入り口が見えた。
どうやらこの組織の連中はあれで全員だったらしく、誰も現れることはなかった。
そのおかげで、俺達は容易く施設から出ることが出来たのだった。
最初のコメントを投稿しよう!