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「なぁ!」
俺は先頭を歩くカーライルに早足で追い付いて、そのまま横に並んだ。
ちょっと、 聞きたいことがあったんだ。大したことじゃないけど。
「なんだ、」
俺に気付いたカーライルは、首をこちらに向けて歩く速度を落としてくれた。
「あのさ、あんたっていつも笑ってるよな。
さっきだってあんなピンチだったのに、慌てる様子もなかったし・・・」
「俺はボウズが慌て過ぎなだけだと思うがな」
「そうじゃなくて!」
またしてもこの男は憎たらしい笑顔を向けてからかってきた。
「俺はあんな目にあったの初めてだったんだ!」
「知ってるよ。旅初心者だもんな」
「この野郎・・・」
俺の反応を見て楽しんでるのか、かっかっかっと軽快な笑い声をあげるカーライルを無視して、俺は話を続けた。
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