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その威力に吹き飛ばされそうになったけど、俺はなんとか踏みとどまることが出来た。
耳をつんざくような鋭い悲鳴がしばらく耳を支配したかと思うと、次には途端に静かになっていた。
恐る恐る顔をあげれば、目先の化け物が頭から血を噴き出してゆっくり倒れていくところだった。
「や…った、のか?」
カーライルが俺の肩を抱いて歓喜の声をあげる。
「やるじゃねぇか!お手柄だぜジオット!」
「え、マジで?」
カーライルに威圧されて後ろにさげた足に、すかさずコリーが飛び付いてくる。
「ジオットもやれば出来るんだね!」
「…ああ、まぁな」
一瞬のことで、俺は正直頭が回っていない。
実際俺は、俺が撃った弾が化け物に当たった所も見てない訳だし。
こうやって皆にはやしたてられたって、実感が沸かない。
それに────
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