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「さっき化け物倒したろ。
銃を握ってみてどう思ったかって言ってんだ」
話が伝わらなかった苛立ちからか、語気を強めて彼女がもう一度聞いた。
なんていうか、こういうところおっかないよな・・・
(銃を握ってみて、か・・・)
正直、あの威力には驚いた。
撃った俺さえ吹き飛ばされそうになった衝撃、固い引金、痺れる感覚、たった一発で化け物を死へと追いやってしまった…
それも含めて───
「───重い、って思った」
「・・・・当たり前だろ、銃が紙で出来ているとでも思ってたのか?」
「そうじゃねぇ!」
初心者でもそれくらいわかるだろ!
まさかこいつまでからかってくるとは・・・
とほほ、と肩を落として嘆いていると、ラギィはまた前に行ってしまった。
「わかってる」
と、小さく残して。
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