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「でも、一人じゃやっぱり危なくないか?」
「・・・相手は大人だろう、コリー程の子供なんて簡単に抑えられるぞ」
「そうだよな・・・」
(・・・・・)
小さい頃から一人でこんな荒野を旅するなんて、やっぱり大変なんてもんじゃないよな…、辛い、よな…
(・・・・よし)
「じゃあさ、俺がしばらく付いてくよ。
俺の旅の経験は浅すぎるけど、一人よかマシだろ?
もちろん、コリーがよければの話だけどな」
コリーのことを考えると、これが俺に出来る最善策だと思ったんだ。
「でも、ボウズには用事があるんじゃなかったのか?」
それも全部考えて、出した答えだ。
「旅の途中で少し寄ってくれれば済む用事だから、俺の目的なんて気にしなくていいさ」
(そうさ、そもそも俺は・・・)
そこまで考えて、やめた。
「じゃあ私も行く、ジオットだけじゃ不安だからな。
私の旅に元々目的は無いから、問題はないだろ」
次に名乗りをあげたのはラギィだった。
なんだかんだでラギィもコリーのこと心配してたんだな。
「悪かったな、俺だけじゃ頼りなくてっ!」
「本当のことじゃねぇか」
聞き捨てならない言葉を聞いて、俺はラギィに食ってかかったが、相手にされてないかの如くしれっと返されてしまった。
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