旅のはじまり

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  「どうだ?コリー。 この提案、受け入れてくれるか?」   本人の承諾無しじゃ、この考えも意味ないからな。 皆の視線の先にいるコリーは、なんとも複雑な顔をして俺らを見上げた。   「受け入れるも何も、ありがたいくらいだよ! ・・・でも、二人に悪いよ、これ以上迷惑かけられないし」   あの施設の件、コリーのせいじゃないのに、まだ気にしてたのか・・・   もうちょっと、コリーには気を楽にして欲しいよな。 こいつはまだ、本来は無邪気に遊んでいられる筈の、子供なんだから。   「俺らに迷惑なんていつかけたんだよ? 子供の癖にあまり気ィ使うなよな」   「でも・・・」   「軽い気持ちで捉えろ。 そっちの方が私達もやりやすいだろ」   ラギィの押しもあって、ようやく素直にコリーが笑った。   「うん。わかった! よろしくね二人とも!」   「まかせとけ!」   俺はビシッと親指を立ててみせた。それにつられてコリーも親指の腹をこっちに向ける。   「じゃあ俺も仲間に入れてくれや!俺もしばらく暇なんだ」   「カーライル!」   カーライルも後ろから親指を突き出してくる。   このおっさんも、多少抜けてるけどいてくれると頼もしいんだよな。 なんか、俄然やる気が出てきたぜ・・・!  
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