2人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
『"壊れた"』
「何が?」
『頭が』
「"壊れて"ないじゃないか」
『違うよ、頭の中だよ』
「それは大変だ、病院は?」
『そうゆう事じゃないよ、えーと心だ』
「どうゆう風に"壊れた"の?」
『なんてゆうかぐしゃぐしゃに』
「元はどんな形だったんだい?」
『形なんて無いよ』
「じゃあ"壊れた"かわからないじゃないか」
『とにかく色んな事が浮かんできて、色々考えて』
「それは見失っただけじゃないか?」
『え?"壊れた"わけじゃないの?』
「じゃあ心がどこにあるかわかる?」
『ここらへんかな』
「頭は関係無いじゃないか」
『あ、だね。』
「大体心がいくつあるかもどんな形かもどこにあるかもわからないなら壊れようがないじゃないか」
『そうだよね、壊れてないのか』
最初のコメントを投稿しよう!