2話 儚く眠り

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  从 ゚∀从「あっ、私が連れてくよ! 絶対!」 響き渡るは、女子の快声。 なんという甲斐甲斐しさ。 初めて聞いた時ピキピキした。 こいつらは間違いなくカップル。 ( ´∀`)「宜しくモナ。とか言ってる間に終わっちゃったモナー、皆休憩に入って良いモナ」 授業の終わりを示唆するかのように、一斉に席を立つ物音と気配がした。 僕も、そろそろ起きるとするか…。 あれ……全然寝た気がしない。 ベッドの上じゃないとグッスリできないものなんだろうか。 でも疲れはコレといって感じない、これは快眠の証……か? まぁ元々疲れてはいなかったけれども。 ( ^ω^)「んんーー……」 とにもかくにも席を立つ。 刹那、目が合った。 川 ゚ -゚) クー……だ。 彼女は、窓際にいる僕の丁度対角上に佇んでいた。 滅多に表情を表さない彼女が、珍しく落胆気味なようすでこちらをみている。 ( ^ω^)「当然仲間にくわえるおー」 と話かけに赴こうとした矢先、何かを吹っ切るかの様に彼女は顔を背け教室から退出していった。  
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