1話 不変の快晴

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  寒かった。 寒くて、寒くて、誰かに知ってもらいたくって。 外界との接触を断った。 無知は罪って言うけど、知ることは怖い。 だから、遠く、遠く逃げて行くんだ。 僕は、逃げずに立ち向かえる人じゃ、ない。    *   *   * 朝、目が醒めた。 すごく寂しくて、つらい夢を見ていた気がする。 目頭がまだ暖かい。 という事は、きっと泣いていたんだろうな。 ( ^ω^)「……夢で、んー……。いや、泣くこと自体久しぶりだおね……」 最近感動した事なんて、『東京タワー オカンと僕と時々ダルビッシュ』の最終回を偶然見た時ぐらいだ。 ちなみに、ドラマには全く興味が無い。 なので第一話から見ていないどころか、一話分すら見ていないのも、道理であると言える。  
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