2話 儚く眠り

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  ( ^ω^)「おっ、そうだお。悲しいから泣くんじゃなくって、泣くから悲しいとか」 川 ゚ -゚)「怒るから腹が立つ、と?」 ( ^ω^)「ざっつらいと、予約みたいなもんだお」 ……。 川 ゚ -゚)「予約、か。……なるほど、朧気だが理解できそうだ」 ( ^ω^)「おっおっ。分かってもらえて嬉しいお!」 川 ゚ -゚)「うむ。『えすえむ』というやつだな」 (;^ω^)「伝えたい意味の1%も含んでねーおwwwwww」 川 ゚ -゚)「冗談だ。笑うから幸せになれる……こう言いたいのだろう?」 ( ^ω^)「てめっwww ……まぁ、その通りだお」 ……ねえ。 ( ^ω^)「まぁ辛い時に辛い顔しても辛さは消えないお。……なら、いっそ楽しんでやるんだお!」 川 ゚ -゚)「ふふ……なるほど、なるほど。感情より先に行動する君らしいよ、実に」 ( ^ω^)「何回暗唱しても単細胞と言われてる様にしか聞こえないんだけど褒められてるのかお……?」 川 ゚ -゚)「ふっふふ……ははっ。いいや、うん……良い個性だ。私は嫌いじゃないぞ」 (;^ω^)「おっ、どうも腑におちないお……」 薄れていく。 薄れていく景色と視界に世界。 一時の夢幻は閉幕し、現世へと浮上し始める。 過去に与えられた幸福は、再び虚無の彼方へ。 ねえ、ねえ僕。 それなら、僕が今泣いているのは、どうして?  
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