1話 不変の快晴

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  いやしかし、ベタ褒めのモナー先生だが、不満が無いわけじゃあない。 人はすべからく強欲なのだ、注文を付ける所も勿論ある。 それは、溜息をつく癖がある所。 あれは、なかなかに意欲を削がれる。 ( ´∀`)「……内藤ー? 内藤ホライゾーン?」 (;^ω^)「――っ! は、はいはーい! はいだお!」 一瞬、自分は『サトラレ』ではないのかと疑ったと同時。 即座に返事をしなければ不味い状況にも気付き、思考の切り替えを試みた。 結果、若干どもりかけたが何とか平静を保てた……と思う、が。 ( ´∀`)「……ハァ」 あぁ、出た、これだ。 どんな意図があろうと、人様の顔を見るなり溜息はないだろう溜息は。 ……ん? いやだけど、流石のモナー先生も人の顔を見て溜息なんて失礼な事、いつもはしない。 ……そんなに僕のキューティクルフェイスが癇に障ったのか? と、良からぬ事を考えていた事も棚に上げて、僕はモナー先生に一体どういうつもりか尋ねる。  
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