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二匹は走りました
すると白い砂浜が見えてきました
テテ「アンチョビィーッ死んじゃ嫌だぁぁぁっ!!」
マヨコ「アンチョビィーッ!どこにいるのぉ!!?」
返ってくるのはさざ波の音だけ
テテ「手遅れだったのかな…」
テテはぽつりと言いました
テテ「アンチョビがいけないんだっ!イモココにちょっかいだすから…」
テテはグズグズと泣きだしてしまいました
そんなテテをよそにマヨコは海に近づき
トプンと海中へ入っていきました
数十分後
マヨコ「アンチョビは助かったみたいだよ」
泣き疲れて砂浜で眠っていたテテを揺すり起こして話しはじめました
マヨコ「アンチョビはイモココに悪戯しようとしたんだけど注意不足で深い入江に入っちゃったみたいね」
泣き痕を残したテテはまたグズグズしはじめました
マヨコは続けます
マヨコ「溺れているアンチョビにイモココは気付いて助けを呼びに行ったみたい」
テテ「ボクも呼びに行ったもん」
泣き腫らした顔で呟きました
マヨコ「イモココは助けを呼ぶ途中海上を飛行散歩してたニカメに会って訳を話したんだ[アンチョビが溺れて大変だ]って」
そして砂浜の向こうにある崖の方を指差して
マヨコ「ほら!トンガリ岬でニカメに叱られてるよ」
呆れ顔でマヨコは言いました
テテはトンガリ岬を見つめました
そこには淡い水色の竜に怒られてしょげてるアンチョビを見つけました
テテ「アンチョビィーッィィィ!!」
そう叫んで走って行きました
マヨコも後を追って走りました
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