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知り合いのバーに来て、どれくらいの時間がたっただろう。 村上がやってきた。
(すまん、電話が入ってどうしても、顔ださないといかん店があってな。悪い!遅くなってしもうたぁ。)
[今日は来てくれてありがとな。ちょいとお客さん多くて話もゆっくり出来ず]
改めて乾杯をし、二人で飲み始めた。
マスターとカウンター越しに三人で、楽しい時間を過ごした。
お客さんは相変わらず多いがマスターも気を使ってくれて、話を盛り上げてくれている。
さっきまで、ふと自分の世界に入っては俺だが、暫くすると、ゆったりとしたジャズが耳に入ってきた・・・
それから俺がジントニックを注文すると、後ろから、別のお客さんの声が耳に入って来た・・・
[あのな・・・そんな意地ば張るなよ。お袋さんも分かってると思うぞ。お前から声かけなくてどうする!]
サラリーマン風の先輩後輩のようだ・・・
意地ば張るな・・・
意地ば・・・
[マスター!今日はちょいと遅くまで開けてもらえませんか?]
(お付きあいしますよ!)
なんか無償に目頭が熱くなる自分がいた・・・
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