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早いもんで、俺も30を過ぎた・・・ とある街で、女房と二人で小料理屋をやってる。 今年で11年・・・ 細々と。 二人の宝を授かり、平凡な生活と言えば平凡だ・・・ 最初は店が起動に乗るまでは、そりゃ女房とは良くケンカもした・・・ でも、今は沢山の常連さんにも恵まれ、質素ではあるが毎日生活させていただけてる。平凡が一番かも知れない。 今日も店を閉めて、知り合いの誘いを受け、今日は知人の店へ・・・ 付き合いは大事である。 今日来てくれた、小学校からの腐れ縁の村上と(店終わって一杯飲み直すか?)との問いに「OK!」との俺の返事・・・ やはり、我がお店でいただくお酒と、いわゆるプライベートで飲む酒は別物である! 待ち合わせのいつもお世話になってる、ショットバーへと急ぐ。 女房は先に帰り、行く許しを貰い(笑)村上が待つ店へ。 店に着くとまだ彼は来ていない。一人でビールを頼み、暫く待っていた。 (お疲れさんです、マスター) (あらぁ、珍しいですね、うちに来ていただくなんて) 「いつも、お店紹介していただくばっかりで、本当すいません!」
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