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僕は、けっこう人見知りしてしまうので、このクラス割りにはかなり感謝している。
話せる人がいると楽だ。
そのうち慣れて、他の人とも話せるようになるが、それまでが長いのだ。
いつのまにか、担任が教室に入って来ていた。
僕は考え事をしていると、周りが見えなくなる癖がある。
これも、遥に何回も怒られているので、気を付けないと。
僕のクラス、1―Bの担任は、高梨観月先生。
ちなみに、高梨先生は僕よりも、全然背が低い。
見た感じ、140くらいだろうか。
教壇の机に隠れてしまって、肩までしか見えない。
顔もやたらと童顔でかわいらしい。
これで28歳だと言うんだから、世の中は不思議だ。
外で見たら、間違いなく中学生だと思うだろう。
ただし、本人は自分の見た目を、かなり気にしているので、その事に触れるのはタブーだ。
初日に、悠太が散々からかって確認したので間違いない。
「はいはい~、ではホームルームは終わりです~。今日は私の授業はないので、帰りにまた来ますね~」
そう言って、高梨先生が教室を出ていった。
大人に見られたいなら、まずあの気の抜けたしゃべり方を直すべき、というのは1―B全員の共通認識だろう。
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