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【トントン】
「失礼します。」
ドアを開け、驚いたマロイさんの前に俺達は立った。
「率直に聞きます。正直に答えて下さり。あのバリケードは何の為にしたんですか?森の中で何が起こるんですか?本当の事を教えて下さい…」
マロイさんは困った様子で考えていたが、諦めたのか話し始めた。
「実はね…ここ最近この国では行方不明者が多いんです。捜索に出てもそのまま帰って来ない人も多く、未解決のまま過ぎた事件も後をたたない…。この場所は町とは少し離れている為、情報も無かったのだが…ホテルの従業員や使用人達も森に行ってから様子がおかしくて、そのまま辞めていったり、中には帰って来ない人も…。警察に連絡してもいつもの事件と片付けられてしまうし。そんな危険な場所に君達を入れるなんて私にはとても出来ません…。」
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