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「ふぁ~…やっと着いたな。」
空港に着くなり隼人は欠伸をしながら俺に言った。
「だな!俺初めての海外だよ。」
嬉しそうに言う俺を見ながら隼人は空港を見渡した。
「アメリカって人口多い割に空港には人が少ないんだな…」
その言葉に気付き辺りを見渡すと確かに想像よりも人が少ない事に多少違和感があった…。
「以前来た時は人だかりがすごかったけど…今日は何かの日なんじゃないのかな?」
海外経験のある永井が言った。
迎えのバスに全員は乗り、研修先に向かっていく。
車内ではラジオで音楽が流れていて、旅の疲れや時差の為か、聞いていたみんなはウトウトしていた。
すると急に音楽が止まりニュースらしき番組に変わった…。
しかし英語が苦手な俺はよく聞き取れなかったが、永井ら数人は英語が出来る為、ニュース聞こうとした。
しかし、その時バスの運転手がラジオを切った…
「…?何で切ったの?」
俺が聞いたら永井が不思議な顔で答えた…
「何か殺人がどうとか言ってたが…そんなのよくある話なのに。旅行者に気を使ったんじゃないかな?」
「そっか…」
その時俺は、これから起こるであろう猟奇事件に巻き込まれる事を、予想すらしていなかった…
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