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それが彼の唯一とも言える趣味だが、社会的に安泰な位置を保つため、恋人のあづみにも秘密にしている。
フォルダには、1000を超える画像を所持しているが、彼には極微量でしかなく、こうしてまた新たな画像を探して氾濫する情報の海に飛び込んでいくのだ。
そしてもうひとつ、彼の収集する画像はジャンルを伸ばしつつあった。今回はそちらの画像を収集するためのものだ。
拓海は検索機を使い、関連するホームページを見つけると迷わずアクセスした。
そのホームページのトップ画像には、目隠しをされ、両手を後ろに縛られ自由を奪われた未成年の少女の裸体が修正を加えず飾られていた。先へ進入すると画像倉庫を見つけ、また進入する。
そこには縄やゴムで緊縛された少女達の非人道的な性交写真がアップされている。つまりこのホームページは情報警察の網を交い潜り、鬼畜で醜悪な趣味を持つ人間の集まる場所だった。
拓海は倉庫から1つ戻りホームページの全容を確認する。
コンテンツは充実していて、管理者の日記と少女を監禁する男の日記が別にあり、BBSも完備していた。拓海はすぐにホームページをパソコンに記憶させ、更に深くホームページ内を探索する。
最初は倉庫とは別にあった動画、静止画像が大量に含まれた掲示板を閲覧する。初めは少女に悪戯を仕掛ける画像をじっくり眺め、どんどん激しさを増す調教に苦悶の表情で喘ぐ少女の姿に拓海の胸の高鳴りは破裂しそうに大きいものへ変わっていく。
それだけで拓海は終われず、BBSを覗いてみると匿名の男達が、卑しく猥雑な文章で自らの行動を自慢する様な事が所狭しと書かれていた。しかしいずれも証拠はなく、稀に貼られたURLも拓海に既視感を起こさせるものばかりだ。だが、男達の脳内では少なくとも書き込まれてた内容の事態が起きている。
拓海は画面から目を反らし、天井を仰いで瞳を閉じた。アップされていた少女の画像を基に男達の文章をひとつひとつ丁寧に脳内の少女に実行していく。最初は恐怖におののき、泣き叫ぶ少女が次第に抵抗する力を無くし、最後には感情を亡くして飼主に従順な犬以下の存在に成り下がる様を想像すると、拓海は口の端をにぃっ…とつりあげて微笑した。
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