Ⅱ剣とカレーと喋る犬

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「いぃいいやぁああああああぁぁぁ~~っ!」 ――――!? 「何だ……?」  突然の叫び声が森に響く。 それにより、二人の会話は中断された。  一人は、その叫び声の聞こえる方向を探ろうと、周りを見回す。  まだ成人に達していないであろうその少年は、落ち着いているからか、少し大人びた雰囲気を持っている。鮮やかなエメラルドグリーンの瞳とキリッとした眉が特徴的だ。 「今のは、人の叫び声……ですか」  そう不安げに言う、もう一人は対照的に困ったように眉を下げている。  隣の少年より頼りなさそうな印象を受ける。 .
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