10人が本棚に入れています
本棚に追加
「いぃいいやぁああああああぁぁぁ~~っ!」
――――!?
「何だ……?」
突然の叫び声が森に響く。
それにより、二人の会話は中断された。
一人は、その叫び声の聞こえる方向を探ろうと、周りを見回す。
まだ成人に達していないであろうその少年は、落ち着いているからか、少し大人びた雰囲気を持っている。鮮やかなエメラルドグリーンの瞳とキリッとした眉が特徴的だ。
「今のは、人の叫び声……ですか」
そう不安げに言う、もう一人は対照的に困ったように眉を下げている。
隣の少年より頼りなさそうな印象を受ける。
.
最初のコメントを投稿しよう!