最後の電話

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二人は付き合う様になりその日はお互いにの家に帰って行った 夜毎日電話をしていた25年以上前の話だから携帯電話何てない時代 その日もいつもの8時30分に彼女から電話がかかる でもいつもと様子が違う 彼女は電話先で泣いていた 「どうしたん?」 「私ねバイクに乗るのが怖いんじゃないの、バイクが又私の大事な人を何処かに連れて行っちゃうのが怖くて…」 「大丈夫だよ」しか言えなかった 「俺を信じて、絶対にお前を1人にしたりしないから。リエこそ気をつけないとだめだよ」 「わかった、信じてる」そんな会話を二時間位交わして最後に 「明日朝公園で待ってるから、遅刻せん様に来ないとダメだよ」 「わかった、遅れないで行くから待っててね。じゃあ、おやすみなさい」 これが彼女と交わした最後の言葉だった…
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