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葬儀も終わり初七日が近づいて来た
葬儀の事はほとんど覚えてない、泣いていた記憶があるだけだ
この1週間俺は只生きてるだけだった、学校にも行かず、誰にも会わず、ほとんど眠れず、ほとんど食事もとらず、頭の中は
「アイツの生きた16年って幸せだったんだろうか?悲しい事ばかりの不幸な人生だったんじゃないか?」だけを考えてた。
友達とあの女の先生に引っ張られて初七日の日に彼女の家に行きました、帰り際に彼女のお母さんが
「田中君、これあなたのでしょ?あの子が借りてたみたいだから」と言って数学の教科書を俺に差し出した。
この教科書は亡くなる前日に彼女に貸した教科書だった。
開いてみると沢山の落書きがしてあった
それを見たら又涙が出てきた。
すると彼女のお母さんが
「あの子はたった16年しか生きれなかったけど、とても幸せな人生だったみたいですよ。最後のページを見て下さい」と言って涙ぐんでいた
最後のページにはこう書いてあった
「カズサン、あなたに会えて本当にに良かった。あなたのお陰で生きていく力をもらって
あなたのお陰で辛い事も悲しい事も忘れられて
あなたのお陰で人を好きになる素晴らしさを知って
あなたのお陰で私の生きる意味を知った。
大好きだよ、そんな言葉じゃ足りない位に好き。これが愛っていうのかな?ニャハッ!
言葉にしたら恥ずかしいから書いちゃった、消しちゃダメだぞ。
カズサンとならオジイチャンとオバアチャンになるまで一緒に居れると思うよ、私の愛するカズサンこれからもヨロシクネ
リエより」
俺はその場に泣き崩れた、息が出来なくなる位に泣いた。
この世で1番大切な人を亡くした悲しみ、守れなかった悔しさ、自分が情けなかった。
俺は「これはお母さんが持っていて下さい、この本の中には確かにリエが居るから、家に置いてて下さい」
お母さんは最後に「ありがとう」と言って深々と下げて泣いていました
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