雲の上に

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俺と彼女は付かず離れずの距離を保ってた 彼女がまだ彼氏の事を忘れてないからこれ以上踏み込めないでいた そして二人とも無事に進級し二年生になった 俺は何時しか心が満たされて全く暴れなくなっていた 二人はいつも一緒だった 彼女がよく話してたことがある 「私ねいつか雲の上に乗ってみたい、空の上から地上を見てみたい。ここで見る景色と全然違う景色が見えるんだろうなぁ」 事ある度に話してた 「雲の上って乗れないやん、あんなん水滴の塊みたいなもんやで」 「カズサン夢がない事言わないでよ。それでも雲に乗ってゆっくりゆっくり色んな景色が見てみたいの」そう言う彼女の顔は嬉しそうに笑ってた 「そうやね、いつか雲に乗れる時が来るかもやね」 「いざとなったらドラえもんに頼んでみる」そんな他愛もない毎日の会話に幸せを感じてた
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