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ざわっ……
気配を感じる。全身に鳥肌が立つ。
これは…さっきの…
「動き出しちまったか」
和倉はつぶやく。そして
「これからご覧になることは他言無用でお願いします」
先ほどまでとは違う、緊迫感みなぎる表情になっている。
その視線は暗い廊下の奥、客室のひとつに向けられている。
そこからは何か、強く不快な気配が発散されているようだった。
「おい、何が起きたんだ?それにこの…」
蜂島さんの問いかけに答えようともせず、奥へと向かう和倉。
そして、躊躇することもなく客室のドアを開く。
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