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｢で、そのホテルがなんでまたお化けホテルになっちまったんだい？赤字経営で社長が首でもくくったか｣
｢当時の社長は現在もお元気のようです。今回の取材は無許可ですからお会いしてませんけど。どうやら、ホテルのお客さんの方でそう言った出来事があったみたいです｣
ウチの出版社は世間的にはほぼ無名な上に扱っているものが胡散臭いのだ。ましてや土地建物の持ち主からしたらお荷物になる物件だ。許可を求めたところでかなうとは思えない。
｢まぁ、こんな何も無い山奥のホテルだ。わざわざ泊まる客なんて何かしらワケありなんだろうな｣
｢でしょうね。しかも、立て続けに起こったみたいですよ｣
｢立て続け？｣
蜂島さんが聞き返してくる。
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