Spring Heroine

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05.巡る 思い出の味を飲み干して 掴めない白い腕 透き通る夏の日 有り難うしか言えなくなる 好き勝手に巡る季節よ 今だけ止まれ 曖昧に見せる気持ちの欠片 長すぎた夢 無理やり目覚めた朝 瞬きを辞めて そのミラージュに見とれた 約束を心にしまって 君の瞳に墜ちていく 運命は信じていない 泣きそうになる わがままな少女に 恋の雨を降らしたいんだ 階段の途中で 忘れ物に気付いてくれた 僕の憂鬱ごと連れて行って 君が居るならどこでもいい 手を繋がなくてもそれは伝わる 二人しか知らない秘密 最低だった世界を光らせた 誰にでも出来る事じゃない 独りぼっちは終わり 消えそうな星を指輪にして いつか届けるよ 遅くなったらごめんね カゲロウみたいな僕だから 途中で落ち込む事もある そんな時は笑って 何も言わずに笑って
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