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06.ドッペルゲンガー
幸せに嫌われた捻くれ者
抜け殻を捨てて
思い出の中でアイツを見送った
今日も誰かの笑い声に
胸を痛めてる
透明に染まっていく感覚
たった一つの約束が
僕をこの部屋に閉じ込めてる
勇気は無いけど
暗がりの町を走り出す
作り話を繰り返して
やっと目が醒めた
どんな事があっても
必ず迎えに行くから
変わらないで待ってて
17歳の君を奪いたくて
そのまま流れた青い春
雨降りの午後は手紙を読み返す
君が大人にならないように
内緒でかけた魔法
幸せもどきを抱いて
僕は「僕」を越えて行くんだ
曖昧な覚悟じゃ
変われないと悟って
17歳の君の後ろ姿
今でもカラーで覚えてる
いつ終わるか分からない人生に
君が居てくれるなら
いつ終わってもかまわない
それだけは本気で言える
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