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ハデな音を響かせるため、まだ残っていたコーラのボトルを少し長めの放物線に乗せて投げ捨てる。     ゴミ箱にハマる爽快な音を背中に聞かせて、私は公園を後にする、       つもりだったのだけど、 一発で決らない音がして外れたのだと仕方なく振り替えったら、そこにはコーラを拾い上げる人物がいた。       コーラを拾った誰かさんは、こちらをじっと睨みつけている。        3mは離れているだろうこの距離からでも威圧を感じる眼力に、私はてっきりゴミの分別が違うだとか中身を空にしてから捨てろみたいなマナーを訴えているのかと思った。       だから少し悪いことだけれど、さりげない素振りでここから立ち去ろうと考えた。      それから早足に公園を出たら息が切れるくらいは走ろうと決めた。     そうしている間、決して振り向いてはいけないのだと。             ところが   なんと、       誰かさんは拾ったコーラのフタを開け、 ゴクゴクと飲みだした。   投げ捨てたコーラを一気に。       その飲みっぷりは、いともかろやかで飲料水のCMを見ているようだった。
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